脊髄損傷の発生が多い種目は?☆スポーツ傷害-1問1答-☆第5回
※日本体育協会アスレティックトレーナー専門科目テキストを参考に出題。
【問題】
脊椎・脊髄損傷に関する以下の文で誤りはどれか。2つ選べ。
(1)日本におけるスポーツ活動で生じた脊髄損傷の頻度は100万人当たり毎年1.95人で、そのうち約1/3が完全な運動麻痺となっている。
(2)脊髄損傷は、いったん発生してしまうと治癒が困難であり、大きな機能障害を残してしまうため、障害が発生しないよう予防することが重要である。
(3)アメフトではヘルメットの頂点から相手にぶつかっていくspearing タックルが、脊髄損傷の予防に有効である。
(4)脊髄損傷の発生が一番多いスポーツの場面としては、体操の競技中の落下である。
(5)急激な外力により脊髄が損傷を受けた脊髄損傷に対して、慢性的な圧迫によって脊髄が機能障害を起こしたものは頚髄症と呼ばれる。
※解答は下です。
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【解答・解説】
正解:
(3)と(4)
解説:
(3)アメフトではヘルメットの頂点から相手にぶつかっていくspearing タックルが、脊髄損傷の予防に有効である。
→spearing タックルは下位頚椎の骨折を発生させるとされ、禁止されている。
この禁止によって、脊髄損傷の発生が減少したとの報告がある。
(4)脊髄損傷の発生が一番多いスポーツの場面としては、体操の競技中の落下である。
→体操競技も発生が多い種目の一つだが、一番は水泳の飛び込み(約21%)で、続いてスキー(13.4%)アメフトやラグビーなど(12.7%)と続きます。
体操は6.6%を占めています。