【腹圧】=【体幹の安定】=【ドローイン】ではない!?】インターンTrからの質問 [ vol.002 ]
※フェイスブックページ「スポーツ傷害を動画で学ぶコミュニティ」より記事整理のために転載。
元記事「https://www.facebook.com/FlexTrainer/posts/920083534724946」
インターン生からの質問シリーズです。
いつの間にかシリーズになりました。
(1)質問内容
「サッカーで、どんな体勢でも強いシュートが打てるように、体幹を鍛えるメニューをコーチの方にリクエストされました。
自分としては、ドローインを出来るようにして腹圧を高め、体幹を鍛えて安定性を出せるようにと考えているのですが、どうでしょうか?」
ざっくり言えば、こんな内容の質問でした。
(2)回答
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【体幹の筋力上昇】と【腹圧上昇】はイコールではない。
【ドローイン】と【腹圧上昇】もイコールではない。
【腹圧上昇】と【体幹の安定】も全てがイコールではない。
ですよね。
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【体幹を安定させる】という最終目標があったとします。
そのゴールにたどり着く方法としては、
(1)呼吸を止めた状態で、腹圧を高めて安定させる
(2)呼吸をしている状態で、圧を高めるのではなく筋の緊張だけ安定させる
の2つと考えています。
ここからは、正確な説明ではないので、わかりやすくした(厳密には正確ではない部分も承知の上での)説明になりますが・・・・
・呼吸をしている、つまり空気が出入りしていたら、当たり前ですが腹圧は高まりません。
→風船をふくらませるときに、どこかで空気が漏れていたら、圧は高まらないですよね。
なので、(1)はいわいる「いきむ」ような状態です。
この安定が必要になるのは
タックル
などの瞬間的なものと思われます。
でも、いきんだ状態でずっとは活動できないですし、インターン生の考える「どんな姿勢でも」というのは、動きの中でのイメージだと思われるので、(1)だけでは対応出来なさそうです。
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そこで(2)です。
(2)は、呼吸をした状態なので、圧力で安定させることは出来ません。
筋を緊張させて安定させるのですが、ここで問題になるのが「腹横筋」です。
体幹を筋の緊張で安定させるには、腹横筋の働きが必要不可欠ですが、腹横筋は呼吸にも関与します。
肋骨にもついていますから。
ということは、腹横筋のある部分は持続的に収縮させておき、他の部分は収縮と弛緩を繰り返さなければいけません。
そのトレーニングが難しいです・・・・・・

腹横筋

多裂筋

骨盤底筋群

横隔膜
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というところで、今回の話は「次回また」となりました。
ちなみに、自分も最初は
【腹圧】=【体幹の安定】=【ドローイン】
くらいに考えていました。
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