【スペシャルテストの使いドコロ】インターンTrからの質問 [ vol.007 ]
※フェイスブックページ「スポーツ傷害を動画で学ぶコミュニティ」より記事整理のために転載。
元記事「https://www.facebook.com/FlexTrainer/posts/927040397362593」
(1)質問
インターントレーナーからの質問。
「学校の授業で、テスト法を習いました。
ですが、先生から、
このテスト法は、健康な人でも痛みが出る場合があるので、テストだけで判断しないように、
と言われました。
そうなると、テスト法はどういった使い方をすればいいのですか?」
こんなような内容でした。
結構多い疑問です。
怪我が発生し、テスト法を試してみたけど・・・・・
・痛い、とはいうけど本当にその怪我だろうか???
・その怪我のはずなのに、陽性にならない・・・・違うのかな??
などなどです。
(2)回答「問診と身体所見だけで8割は終了!?」」
ある文献によれば、適切な問診と、身体所見の観察だけで必要な情報の8割は得ることができるそうです。
HOPS
でいうところの、HOPだけで8割は完了、ということですね。
もちろん、全ての疾病にこれが当てはまるわけではないでしょうが、問診などがいかに重要かはわかります。
スペシャルテストの位置づけも同じです。
あくまで、問診やその他身体所見を適切に評価し、スペシャルテストはその補助として使う。
これが正しいと思っています。
【切り札になることも・・・・・】
ですが、ドクターと違いレントゲン、MRI、血液検査などを自らの意志で手軽に行うことが出来ないトレーナーにとっては、良く訓練されたスペシャルテストが、自らの武器になることもあります。
そして、このスペシャルテストを「武器」にするために重要となってくるのが「信頼度」です。
スペシャルテストに関わらず、いろいろな検査法には「感度」と「特異度」という指標が存在しています。
これらをまとめて「ある検査の信頼度」としています。
文献レベルでは、ほぼ必ずこの指標が示されていますが、スペシャルテストを紹介しているトレーナー向けの書籍ではあまり見ることはありません。
馴染みは比較的低いですよね。
でも、これをある程度理解できるかどうかは、スペシャルテストをしっかりと使いこなす上で必要不可欠となってきます。
と、いうわけで、質問してきたインターントレーナーだけでなく、今度他のインターン生も含めて講義しようね。
というところで、そのときは終わりました。