【肩のインピンジメント症候群は、三角筋と棘上筋だけの問題?】インターンTrからの質問 [ vol.001 ]
※フェイスブックページ「スポーツ傷害を動画で学ぶコミュニティ」より記事整理のために転載。
元記事「https://www.facebook.com/FlexTrainer/posts/914466035286696」
インターン生からの質問シリーズです。
(1)質問内容
「インターン先の野球部で、肩が痛いと訴えがありました。
痛みの箇所、テスト法の結果からインピンジメント症候群だと思うのですが、棘上筋だけでなく他にもアプローチするところはありますか?」
ざっくりまとめるとこのような主旨の質問でした。
(2)回答
これに似た質問を貰った時、いつもしている表現があります。
※インターン学生に話している、わかりやすいたとえ話ですので突っ込みはご勘弁下さい。
それは、
・土台の話
です。
たしかに、インピンジメント症候群を改善させるには、棘上筋(をはじめとしたローテーターカフ)の正常な働きが不可欠です。
でも、その棘上筋がしっかり働くためには、いくら棘上筋のみが正常でも上手くいきません。
図のように、2人で綱引きをします。
1人は普通に地面に立っています。
もう一人は、バランスボールの上にいます。
さて、この綱引きはどちらが勝つでしょうか?
当然、地面に立っている人のほうが有利です。
これであれば恐らく小学生と大人でも、小学生が勝つかもしれません。
「いくらその筋が十分な筋力を持っていても、土台が安定しないとうまく力を発揮できない」
では、ローテーターカフの土台は何でしょうか?
それは、起始・停止を考えればわかりますが、肩甲骨です。
では、肩甲骨に付着している筋は?



さらに、その筋の起始・停止を考えた時に、もっと大元の土台は?
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という流れでインターン生に投げかけていきます。
患部から全身に広げていく一つの手段として、肩のインピンジメント症候群はとても良い事例です。
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