ハムストリングスの肉離れがクセになる理由
(1)概要
タイトルに「ハムストリングスの〜」と付けましたが、これは肉離れ全般に言える内容です。
でも特にハムストリングスの肉離れがクセになっていて、悩んでいる選手って多いですよね。
(2)肉離れとは
肉離れは「筋肉にできた傷」の中でも、介達外力によってできたものですよね。
一般的にはエキセントリックな収集を強制された時に発生しやすいとされています。
でも、肉離れの多くは筋肉の中心部で起こるものより「筋腱移行部」で発生するものが圧倒的に多いです。
筋肉の中心部で起きているようにみえても、実際は筋の中心部まで腱が入り込んでいて、その部で発生していることがほとんどだと思われます。
(3)肉離れが起きると、血腫ができる
肉離れが発生すると、その部では当然出血が起こります。
そして、傷口を埋めるように「血腫」が形成されます。
そして、血腫は「瘢痕組織」に置き換わります。
※正確な用語は違いますが、ここではわかりやすさ重視にしました。
この瘢痕組織とは、完全な筋肉ではなく「手前」です。
よく、手術の傷跡がピンク色に膨らんでいることがありますが、そんな感じです。
で、この瘢痕組織は筋肉ではないので、当然もろいです。
しかも、筋肉と瘢痕組織という別のものがくっついているだけの部分は非常に弱いです。
(4)つまり
肉離れが起きる
→血腫ができる
→瘢痕組織に変わる
→傷口が塞がるから痛みが軽くなる(なくなる)
→治ったと勘違いする
→プレーする
→再発する
→繰り返す
→クセになる
という感じになります。
(5)クセにしないためには?
最も大切なのは「初回の受傷時にしっかり治すことが出来るか」です。
繰り返していると、傷口はいびつになり、期間をしっかりとっても本の筋肉に再生してくれなくなります。
でも、そうなってからでも、出来てしまってそのままの瘢痕組織そのものに柔軟性を出してあげることで、少しでもリスクを減らしていくことは出来ます。
そのための手段としては、手技や超音波などですが、それはまた別の機会に!